脳裏へ焼き付き離れません
理由は分からぬが、妙に脳裏で同じ単語が反芻し、意志を惑わせる。そりゃ先日、知人と喫茶店で会話中、ドゥクラッセについて語り合い、盛大に意気投合、盛り上がった覚えはあり、未だ記憶に残る。
が、普段そこまで考える様なもんじゃなく、正直現状を信じられぬ。「そりゃよほど、会話が印象深かった。違う?」思い切って原因を、知人へ電話で尋ねる。
「詳しい事は分からんけど、恐らく自分とのやりとりで、妙に焼き付き、離れねぇ状況かなと」ふーん、そっちは?貴女は大丈夫?
「別にそこまで固執、執着した覚えありません。元々これを話し出したんは君。こっちは受け手、聴き手側よ。あまり記憶へ残らん。聞き流してたから」
え、マジ?退屈過ぎやった?「あ、つい本音をうっかり。退屈とかじゃなく、えっと…」ごめんね!「とにかく暫く忘れろ!でねーと他の作業が出来ません」